最近学童の入り口に、干してある柿が黄色いカーテンのようにかかっていたと思います。
あの柿は、渋柿を子ども達が丁寧にピーラーでむいてくれたものです。
写真の通り、全員がピーラーで指を切らないように集中して作業してくれました。
おかげさまで怪我無くできました。
その渋柿の皮を食べてもらいました。
理由は、渋柿がどれくらい渋いのか、また渋いというのはどういう味なのか、触感なのかを自ら体験し、完成した干し柿の甘さと比較することができるようにという狙いがあります。
みんな柿を剥きながら、皮を食べると
「なんかしたがざらざらする」
「まずい・・・おいしくない・・・・」
と不満爆発!!!
でもこの柿を干すと甘くなるんだよーと教えたら
「うそだー!」
「そんなことあるわけない」
と信じていない様子でした。
全部剥き終えた子から、沸騰したお湯につけて消毒。そして柿同士がくっつかないように干していきます。
そして、干し始めて1週間程度たったら優しく揉んでいきます。
揉むことで「渋」を取ることができます。
ここで注意するのは、強く揉みすぎて皮を破らないこと。
優しく丁寧に愛情をこめて揉んでいく必要があります。
子ども達には、揉み終わった後のぷにぷにした感覚が気持ちいみたいでした。
揉んでからから2週間後。
完成した干し柿を食べて、いつの日か聞いた
「渋柿を干すと甘くなる」
という都市伝説的な話は揉むという過程はあったにしろ真実だったと。
甘い。なぜだ。と不思議がっていました。
見てるこっちとしては、してやったりという気持ちになりました。
今年は暖冬という事で、12月になっても冬という気候ではなく、少し心配をしていましたが、12月中旬くらいから冬らしい気温になり、一安心。
そして今回は、白い粉を吹かせることができました。
白い粉は、柿の糖分の結晶になります。
決して、カビではありません。
かつて砂糖が高価な時代は、白い粉をそぎ落とし代用したりと貴重なものだったようです。
そんな、今までで最高の出来の干し柿。
是非ご賞味あれ!!!!!!